病気で政権を投げ出した首相は、安部氏以前にもいる。
軽い脳梗塞に倒れ、通常国会での所信表明なしに退陣した石橋湛山、食道ガンにかかり、退陣後程なく鬼籍に入った池田勇人だ。
石橋氏は、その後恢復したが、政権を狙うことはなかった。
これは、嘗て論客として、職務を全うできないのに座にしがみつく大臣を手厳しく非難したことを踏まえ、自らを律したからと言われている。
何れもフェイシャル、
病気により職務を全うできない事を自覚して、身を引いたと言っていいだろう。
一方で、退き際を失い、“生き恥”を晒す者もいる。
現与党歴代総理は、その嚆矢と言っても良かろう。
国益、国民に取り、
職務を全うできないと言う理由で政権を去る首相と、支離滅裂な国政運営をしながら権力の座に執着し続ける首相と、どちらが不幸だろうか?
私見だが、自民党が下野した、そして民主党が空中分解しつつある最大の理由は、元総理や元代表による過剰な介入だとみている。
所謂“老害”だ。
そう言えば、保守政権が元気で人材も豊富だった頃。
首相退陣後程なく引退。後進の指導に情熱を注いだ者もいた。
吉田茂が、その代表例だ。
主張は、一見もっともだが、それを正当化するには、老害の元凶を公示前に斬っておくべきだったろう。
さて、批判する首相に問いたい。
安部氏は病気をおしてでも政権に執着すべきであったと思っているのかと。
あるいは、傀儡政権として、外部の介入による専横をほしいままにすべきだと思っているのだろうか。
病気で無力な首相と、
そもそも無能な首相、
繰り人形としての首相、
一体、どれがが好ましいと考えているのだろう。